ぼくぱぐ工房 Blog
2020/04/24 21:35
金澤麻由子の描く
動物たちの小さな美術館へようこそ!
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あるがままを楽しむ専門家
ぼくぱぐ工房です♪
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今日は私の処女作の絵本『ぼくぱぐ』の
誕生秘話について書いてみたいと思います♪
私は、物心ついたときから絵描きを志し、
怒涛のデッサン修行の末、
2浪目にしてやっと美術大学へ合格。
でも、暗転、美大生時代は、
決められたもの以外を表現するすべが分からず
表現の難しさに七転八倒の日々でした。
奇をてらって、滑りまくりでした^^;
そんなある日、
がむしゃらな欠乏感に苛まれる自分とは、
まるっきり対照的な生き物を発見!
それは、下宿先の大家さんの飼い犬、
「ぱぐ」でした。
ぐうたらな姿、甘えた眼差し、欲望丸出し、
そして、なぞのフガフガ・・・。
「ぱぐ」のすべてに、釘付けとなったんです。
まさに、
「あるがまま」に触れた瞬間でした。
それから、
大家さんの「ぱぐ」を無心に描きはじめ、
ときに、散歩についていき、観察を重ねました。
そして、大学院生のときに、
処女作の絵本「ぼくぱぐ」が完成。
ストーリーがインスピレーションで降りてきました。
あとは、作品をどう魅せるか・・・
まずフォーマット。
A4横の判型には、日本的な要素を加え、
絵巻を思わせる超ワイドなプロポーションを選択し、
絵はモノトーン、文字はほぼ無し、
というプリムティブな画面構成にこだわりました。
見る人の想像力を喚起させる
大人が楽しめる上質な絵本にしたかったからです。
しかし、立ちはだかったのは
絵本=子供のものという現代日本のマーケットでした。
「日本で大人向けの絵本は売れない」という
出版社の編集者たちの声がたちはだかり、苦節8年。
その間も、自費出版などで妥協したくなくて
コンクールと出版社へのアプローチを続けていました。
それだけ美しい絵本だと信じていたからです。
でも、最高のタイミングってあると思いました。
絵本作品も随分描きためていたある日、
コンセプトに理解してくれる編集者と出会い、
さらに同時に、絵本『ぼくぱぐ』は受賞も受け、
大切に温めてきた絵本がついに
良き出版社で花開くことになったからです。
全ページ描き直しになったけれど、
その年齢でしかできない作品になりました。
希望を持たせ続けてくれた私の処女作です。
絵本『ぼくぱぐ』は、
諦めなければ夢は叶うことを
私に教えてくれたのでした。
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著者 :金澤麻由子
作曲・演奏 :古後公隆
朗読・歌 :松田ひろ子
映像企画 :草津クレアホール
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