絵本作家 金澤麻由子の描く動物たち

ぼくぱぐ工房 Blog

2022/06/20 17:32

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金澤麻由子の描く
動物たちの小さな美術館へようこそ!
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こんにちは‼️

あるがままを楽しむ専門家

ぼくぱぐ工房です

お読みいただき、ありがとうございます^^*


嬉しいニュース♪

このたび、京都新聞主催の夏休み企画

「第52回お話を絵にするコンクール」に

絵本『きみのなまえ』(佼成出版社)が選定図書に大抜擢されました!

↓↓↓

https://pr.kyoto-np.jp/concours/books/


前回の記事はこちら

   ⇒【個展のお知らせ♪】『永遠の日曜日』金澤麻由子@ステップスギャラリー銀座 2022.9.5-10


この夏、二冠達成✨✨✨

新潟県の読書感想文コンクールの課題図書の認定に引き続き、

京都府からも「推し」入りました✨

とっても嬉しい〜💕ありがたや〜です😂

絵本『きみのなまえ』はこちら

↓↓↓

https://minne.com/items/25907864

「お話を絵にするコンクール」は、普通の読書感想文ではなく、

絵を描くところが、このコンクールの面白いところ。

どんな作品が出来上がってくるのか、とっても楽しみです❣️


子どもたちの自由な発想と柔軟な感性で、
本を読んで得た感想を絵で表現するコンクールです。
今年で52回目を迎えました。

ここにご紹介する選定図書は、
子どもたちに読ませたい一冊としてもおすすめです。

とまぁ、素敵な絵本作品の中に、絵本『きみのなまえ』も

ちょこんと選ばれておりました(パチパチ)


さらに、賞が豪華、、すごいんです✨✨✨


文部科学大臣賞(各1名)、

京都府知事賞(1名)、

滋賀県知事賞(1名)、

京都市長賞(1名)など全23賞・30名

入選 /約1,000名

佳作 /約4,000名

児童絵画指導者賞 /5名

学校賞 /30校(園)


とまぁ、揃い組♪


応募方法もご紹介しておきますと・・・

締め切り:令和4年10月14日(金) 必着


絵の送り先:〒604-8567 京都市中京区烏丸通夷川上ル 京都新聞COM「お話を絵にする」コンクール係

  • ※滋賀からもこちらへご送付ください。
  • ※作品紛失防止のため、送り先、持ち込み先は上記のみとさせていただきます。


審査委員:京都府教育委員会、滋賀県教育委員会、京都市教育委員会、京都・滋賀の各学校図書館協議会、美術教育研究会の先生ほか


発表:令和4年12月中旬、京都新聞紙上


表彰式:令和5年1月中旬、京都新聞文化ホールにて(予定)


作品展・巡回展:

入賞・入選作品は令和5年1月から2月まで、京都・滋賀各所で展示します。


お問い合わせ

京都新聞 COM 開発推進部 TEL.075-255-9757(平日10時~17時)


応募要項

  1. 選定図書の中からあなたの好きな本を読んで、感じたこと、思ったことを絵にしてください。
  2. 四つ切り画用紙(54cm×38cm)いっぱいに描いてください。
    クレヨン画、パステル画、水彩画、版画など、表現は自由です(油彩は除く)。
    ただし、貼り絵については画用紙内におさまるようにしてください。 
    また、規定より小さい画用紙に描いた作品を四つ切り画用紙に貼り付ける手法は避けてください。
  3. 絵のウラ右下に規定の応募票を貼り、名前、ふりがな、学校(園)名、学年(園児はクラスの年齢、特別支援学級はその旨)、読んだ本の題名を書いてください。
  4. 応募は1人1作品に限ります。
  5. 出品料はいりません。
  6. 特別支援学級・学校は、対象年齢以外の選定図書でも受け付けます。
  7. 学校・園で取り組んだ選定図書とは別の作品であれば、個人応募が可能です(ただし学(園)内選抜で選外となった作品は除きます)。
  8. 学校・園からの応募には、集計票が必要です。ない場合は下記からダウンロードしてください。
  9. 作品は令和5年3月ごろに返却します。(ただし入賞作品30点は一定期間お預かりし、次年度の作品返却時にお返しします。)
    ※ご不明点があれば「お話を絵にする」コンクール係までお問い合わせください。

応募要項と応募票はこちらでダウンロードできます。


夏休み、読書や芸術を楽しんでくれるといいなぁ💖

コンクールにぜひご参加ください🌟

私も見に行かせていただきます☺️

今回もたくさんのご応募をお待ちしております。

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#お話を絵にするコンクール #京都新聞 #第52回 #課題図書 #読書感想文コンクール #読書感想文 #きみのなまえ #佼成出版社 #かなざわまゆこ #あんずゆき


【個展のお知らせ♪】

『永遠の日曜日』

金澤麻由子 Kanazawa Mayuko

2022年9月5日(月)〜10日(土)

12:00〜19:00(最終日17:00まで)

会場:ステップスギャラリー

〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目4−13 琉映ビル

Tel:03-6228-6195


今回の個展に向けて、アーティストステイトメントをお話ししますね。

 

「人間はまず、住まうことを学ばねばならない」

マルティン・ハイデガーMartin Heidegger


「実存哲学」は、20世紀前半、第一次世界大戦後から、

第二次世界大戦後に至る、「不安の時代」に花開いた。

明日も生きられるのか分からない、先の見えない政治情勢において、

自己の存在を世界観の中心に置く思想に傾倒し、

自らの生へ原点回帰することで、

人間として生きる意味を再発見しようとした。


 ハイデガーの実存概念、又は世界内存在としての人間の在り方には、

「被投性」と「投企」という二つの大きな特質がある。

被投性とは、人間が世界の内に投げ込まれるという攻撃的な特性であり、

空間のなかで不安にかられている人間の在り様を指している。

投企とは、人間が意図をもって世界へと企てる性格であり、

空間のなかで人間は新たな可能性に向けて

自らを投げ出していく在り様を指している。


ここで注目したことは、人間の成長のはじまりにある

「被投性」として特徴づけることのできない在り方にある。

主観と客観が分裂する以前、

自我と世界との境界をもってない原状態には「不安」は存在しない。

庇護のもとでは安らぎが在り、幸福な状態として主客が溶けあっている。

人間は、成長によって主客の分裂によって、

「個」が浮上し、いずれは「孤立」を経験する。

この過程で、庇護性との比較によって、

初めて溶解体験の幸福感に気づくことになる。


つまり、「不安」による「安らぎ」の発見である。

この時、人間は自らの努力で「不安」を「希望」に変えるように「投企」し、

自身の空間の中に改めて愛すべき中心を見つけ出さなければならなくなる。

これこそがハイデガーの説く「住まうこと」であり、

根源的場所への回帰を示唆することである。


特に、非常に多くの不安動揺によって揺り動かされている現時代において、

表現すべき重要な視点であると感じている。

 2018年「外務省『日本ブランド発信事業』」の派遣芸術家として、

ウクライナのキエフへ訪れた。

キエフでの個展開催後も、現地との交流は続いた。

心を痛めるニュースが後をたたない中、

ウクライナで出会いサポートしてくださった方々の平和を祈り、想いをはせて。

金澤麻由子/神戸のアトリエより


今回の個展は、どんなテーマで開催するべきか

いろいろ考えましたが、2022年の世界情勢を振り返って

今必要なのは、イデオロギーを脱ぎ捨てて、真っ裸な人間とは何ぞやと

深く見つめること。原点回帰・・・

そう直感で感じまして、

美大生(大学院生時代)に修了制作展で発表した

私の原点、「実存比喩シリーズ」の映像インスタレーションを

あらためてご披露しようと決めました。

「実存比喩」

 本作では、人間を、住まうこととさすらうことの狭間にある

「永遠の途上存在」と捉え、自立と孤立の葛藤のなかにある実存に焦点を当てた。

人間存在の比喩として「羊の群れ」を用い、

潜在的な孤立への恐怖心を象徴している。

羊は、個を埋没させること自体にアイデンティティーをもち、

群衆に溶け込んでいる在り様からは、

「住まうこと」への安らぎが感じられる。

そのような羊が、恐怖心を解き放ち、先頭をきって、

自身を投げ出そうとする姿勢を、三場面において描く、映像インスタレーション。


フランス文学者・美術評論家・小説家・など

様々な奥深い考察を繰り広げている

鈴木創士さんより、以下の文章もいただきました。

花形文化通信よりお写真引用させていただきました。


「盲 目 の 光 の な か で」 

鈴木創士


見ることは、盲目の光のなかで、 

そこに世界があると信じることである。

存在はまだ存在し始めてはいない。

だから素描とは、ある哲学者が言ったように、 

つねに完全な盲目状態のうちでなされるのである。

描くことによって、 われわれは

物の輪郭が指し示す荒廃した暗闇のなかを、 手探りで進んでいく。 

見るというこの試練のなかでは、 疑うことよりずっと前に、 

世界の基盤は光によって粉砕されているからである。

自らを注視しようとする者を 

瞬時にして石の塊に変えてしまう怪物メデューサと、

鏡を手にした若きペルセウスの戦いは、 

いつも始められるより前に、すでに終わってしまっているのである。

プロジェクターによってすべてをあらためて非物質化すること。

 コマ送りされる羊の群。

「あなたはあなたを捧げる」。

そこで生贄にされていたのは、 

紙と光の中間を、目と光線の中間を移動しつつある、 

描線に包囲された「存在」の誕生である。

それははたして羊の群になろうとしていたのだろうか?


(SUZUKI SO-SI /フランス文学者、美術評論家) 

鈴木創士さんの筆力がすごい・・・

作品の説明ではなく、作品の世界を開いていくことができるのが

本当の美術評論なのですね。

こんな素敵な文章を書いてくださって本当にありがとうございます!!!

(それにしても鈴木 創士さん、雰囲気ありすぎ・・かっこいいですね・・・!

日本のフランス文学者、作家、評論家、翻訳家、ミュージシャン、

兵庫県神戸市出身。)


ぜひ個展会場にお越しください♪

今年は、金澤麻由子が羊たちとお迎えします(笑)